レジのお仕事内容をご紹介しましたが、今回は採用後の研修についてご紹介します。
机上研修では接客用語や声の出し方、笑顔の作り方、
お辞儀の姿勢などを習いましたが、後半の研修ではそれを体現していきます。
机上研修で聞いていた時は理解できても、いざ体現しようとすると、
なかなかうまくいかない場合がほとんどです。
早くスキャニングをしようとするあまり笑顔がなくなってしまったり、
お辞儀の時に背筋が曲がっていたり、わかっていても出来ないことがたくさんあります。
実践編では、レジに立つ前の発声練習からお辞儀のコツやレジ業務を、
レジスタッフを教育しているレジトレーナーから習います。
レジに立つ前に、発生の練習とお辞儀の角度や姿勢の確認をします。
発声の練習は割り箸1本を奥歯でくわえ、腹式呼吸を意識し声を出す練習をします。
お辞儀は太ももの裏側の筋肉を使うイメージで練習します。
「いらっしゃいませ」と、お客様のお出迎えをした後にカゴをお預かりします。
手前の商品からスキャンし、反対側のカゴの左奥に置きます。
小計ボタンを押した後に金額を確認し「○○円、頂戴致します」と
金額をお伝えします。その際「○○円」という時は金額が表示されている
ディスプレイを、「頂戴致します」という時はお客様に目線を送ります。
その後、お客様から金銭をハの字で受け取り「▲▲円、お預かり致します」と
相互確認を行います。金額を打ち込むとお返しが表示されるので、
「□□円、お返し致します」とお客様にアイコンタクトを取りましょう。
お釣りをお返ししたら「どうぞ」とカゴを両手でお客様にお渡しし、
「ありがとうございます。また、お越し下さいませ」と笑顔でお客様をお見送りします。
普段よく目にするこの流れですが、レジのスピードや正確性が
重要になります。特に技術が必要なスキャニングと金銭授受についてお伝え致します。
お客様が持ってきたカゴの手前の商品から手にし、両手でスキャンします。
バーコードはレーザーでの読み取りになるので、商品の向きは
横でも縦でも大丈夫。スキャンしてカゴに入れる時は、左奥から入れます。
この時に気を付けたいのは、手の指を揃えること。摘まみ持ちや掴み持ちは
失礼に当たるので必ず3本以上の指で持つようにしましょう。
また、早くスキャンしようと思うと焦ってしまうので、スキャン音を
合わせるイメージで行なうと、正確かつスピーディーに行なうことが出来ます。
基本的にお札は、縦にはさんで数えます。小指と薬指の奥までしっかりと挟み、
親指だけを横にずらします。縦にはさんでお札をめくると見える面積が広くなり、
お札の間にあるレシートやお札の汚れを発見しやすくなります。
また、お客様に対しても金額をしっかりと見せることが出来るという
メリットもあります。小銭は、レシートの上に乗せて渡します。
レシートの上に、お寿司を握る感覚で小銭を乗せましょう。
そのまま乗せようとすると小銭が重なってしまうので、
少しずつずらしながら斜めになるようにするのがポイントです。
株式会社エムアンドアールでは、レジスタッフや新規社員を
教育する部署があります。今回の研修を担当したレジトレーナーは、
大手スーパーマーケットなどの小売業で就業経験が豊富にある人です。
レジのお仕事が初めての方は不安が多いと思いますが、
ひとりひとりのペースに合わせ「楽しかった」「受けて良かった」と
思えるような研修になるように心掛けています。
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