日本では2016年に外国人労働者が100万人を突破し、今年、(株)エムアンドアールにもベトナムやミャンマー出身の外国人14名が新入社員として入社しました。言葉や習慣など様々な壁がある中でも、笑顔を忘れずに活躍している当社の外国人のレジスタッフ・新入社員・リクルーターの3名に、仕事を見つけた経緯や業務内容、苦労した点、やりがいなどについて話を聞きました。さらに、当社で外国人の採用や教育を行なっている新設部署「海外人材教育課」の業務内容も併せてご紹介します。
ベトナム出身の35歳男性。タイや中国に留学した後、2006年に母国ベトナムで人材サービス会社を設立。仕事で関わった日本人の真面目さや誠実さに惹かれ、2009年に来日しました。日本語学校と専門学校でそれぞれ2年間と、大学で4年間日本語や文化を学び、以降、当社でリクルーターとして主に外国人の採用活動に携わっています。FacebookやLINEなどのSNS、サッカーチームなど独自のコミュニティーを形成し、母国のベトナム出身者を中心に40,000人と繋がりがあります。その中の日本で仕事を探している外国人に仕事の紹介をしているほか、日本での生活のサポートやアドバイスもしています。来日して8年経った今でも、職場では日本語を6割程度しか理解出来ていない状況ですが、日本で日本人の中で働くことによって、日々成長していることを実感しています。今後は外国人と企業のかけ橋になりたいと考えています。
ベトナム出身の25歳女性。2016年7月に来日。現在は日本語学校に通いながら、当社のスタッフとして大手食品スーパーでレジのアルバイトをしています。この仕事はFacebookを通じて当社のベトナム人リクルーターから紹介され、以前働いていたラーメン店や居酒屋での接客経験を活かせると思い始めました。1週間のスケジュールは、平日の9:00~12:30は学校に通い、火水木の17:00~22:30と日曜の12:00~20:00は仕事をしています。店には外国人客が多く、お互いに日本語での意思疎通が難しいと感じる時や勉強との両立で体力的に大変だと思う時もありますが、将来、日本の企業に就職するという夢に向けて頑張りたいと思っています。
ネパール出身の26歳女性。ネパールに観光に来ていた日本人と出会ったことをきっかけに、日本の文化や習慣に興味を持ち、大学を卒業後、2013年に来日。その後、日本語学校と専門学校に通いました。専門学校在学中に当社の会社説明会に参加し、飲食店での接客経験が活かしつつ、新たに日本語やビジネスマナーを学べると思い入社。現在は、スーパーマーケットのレジの仕事を中心に、勤務管理表やタイムシート計算、シフト作成などの仕事を先輩社員に習いながら覚えているところです。レジの稼働に入っていると、お客様から「どこ出身?」「いつも頑張っていて偉いね」など嬉しい言葉をかけていただくことがあり、その言葉をモチベーションに日々の業務にあたっています。今後はしっかりと仕事を覚え、日本人のスタッフにも指導が出来るように頑張って行きたいと思います。
当社では、世界で活躍するグローバル人材を育成する部署として、今年の5月に海外人材教育課が新設されました。主な業務内容は、専門学校での授業とグローバル人材の教育です。専門学校では2校と提携し、「販売実践実習」という授業の中で、感じの良い接客をするために必要な知識や技術を教えています。グローバル人材の教育では、金種や領収書の書き方など外国人スタッフならではの不明点について、より実践的な教育に特に力を入れています。今後は留学生の日本語読解力を一定の水準まで上げ、一人でも多くのグローバル人材を企業へ送り出せるように、信頼関係を築きながら一歩一歩進めていく予定です。
広い視野や多様な価値観を持つグローバル人材への需要は年々高まっています。当社で働く外国人スタッフも苦労や困難はある中で、やりがいや楽しさを見出しています。しかし外国人に限らず、より付加価値の高いグローバル人材をめざすべきは日本人も同じです。今後も外国人への就業の後押しはもちろん、協力し合いながら仕事に取り組んでいこうと考えています。
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