【マメ知識】お仕事レクチャー「惣菜」~前編~

スーパーマーケットで売られているサラダやから揚げなどの惣菜や、お弁当。
「仕事が忙しくて作る時間がない」「揚げ物は大変だから家では作らない」など
購入する理由はさまざまですが、すぐに食べられるため
多くの人が重宝しているのではないでしょうか。
料理を作るのが好きで、惣菜の仕事に興味を持つ人は多くいますが、
惣菜の製造で使われる食材は、実はその多くがカットされた状態で納品され、
味付けも決められています。そのため、レストランのように
味の工夫をするという想像性には乏しいものの、
天ぷらや寿司の製造では、ほかの職場や家庭でも
活かすことができる技術を習得することができます。

ここでは、未経験でスーパーマーケットの惣菜部門に入社し、契約社員として
9年間働いた女性を紹介。包丁を持つことさえおぼつかなかった未経験者が、
惣菜のお仕事に就き経験、習得したことについてお話しを聞きました。。

惣菜のお仕事の1日の流れ ~午前~

朝はまず、前日に売れ残った商品の廃棄作業から始めます。
この作業を最初にすることで、その後に作る商品と、
賞味/消費期限切れの商品が混ざることを防ぐことができます。
そのなかで、賞味期限が切れていないものは値引きをします。

その後、納品された食材を冷蔵庫/冷凍庫に搬入。朝、納品されるのは、
チルド商品がほとんど。おにぎりなど、工場で作られた商品は
店頭に並べていきます。それが終わったら、
メイン業務となる惣菜の製造を開始。製造をしながら、
値付け、品出し、使用した調理器具の洗い物、売場の整頓を行います。

惣菜のお仕事の1日の流れ ~午後~

売れた商品の補充をするため、昼休みは交代で取ります。
昼休みは12時と思われがちですが、ランチ用に惣菜を買うお客様も多いため、
12時は忙しい時間になります。
昼休み後は、売れた商品や広告商品の補充、夕方から
タイムサービスがある店舗は、その時間に合わせて商品の製造を開始。
その後は、当日に売り切らなければいけない商品の値引きを
16時から18時に行い、翌日分の食材の仕込み、冷凍庫の整理、
食材や包材の発注、月によっては棚卸しをして、清掃後、業務終了となります。

惣菜を作る時に、使う機械は?

使用する機械は、スチームコンベクションとフライヤーです。
スチームコンベクションとは、大きなオーブンのようなもの。
この一台で「蒸し」「蒸し焼き」「焼き」など、複数の工程を
行なうことができる優れものです。高価な機械なので、
ある店とない店がありますが、いい機械になると一段目は「焼き」、
二段目は「蒸し」を170℃でという細かな設定もできます。

フライヤーはから揚げや天ぷらなど、揚げ物の調理に使うものです。
電気式とガス式のものがあり、どちらもボタン一つで
油の温度を調節出来るようになっています。
このほか、にぎり寿司のシャリ玉を自動で同じグラムに作る、
寿司ロボットという機械もあります。

中編では、惣菜の製造についてお伝えします。

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