【マメ知識】お仕事レクチャー「精肉」~前編~

鶏、豚、牛のブロックや薄切り、挽肉、ソーセージなど、
スーパーマーケットの精肉コーナーには、さまざまな種類の商品が置いてあります。
店ではよく目にする商品でも、その商品がどのように加工されているのか、
精肉の仕事をしている人は具体的にどういうことをしているのか、
知っている人は少ないのではないでしょうか。
お肉をスライスして、ハムやソーセージは賞味期限を管理して…
くらいは浮かぶと思いますが、実は精肉を加工(スライス)するにも
手順があり、マニュアルがあります。

ここでは、スーパーマーケットの精肉部門に未経験で入社し、アルバイトとして
12年間働いた男性に、仕事の内容や流れややりがいについてお話しを聞きました。

精肉のお仕事は、興味を持った時が始め時!

どんなお仕事でも応募する時に気になるのは、どんなスキルが
必要かということだと思います。でも精肉のお仕事は、未経験でも大丈夫!
経験者を募集していない限り、スキルは必要ありません。
多少の体力や腕力は必要になりますが、包丁を扱ったことがなくても
やる気と根気さえあれば始められます。
ただ食品を扱う仕事全般にいえますが、衛生面で清潔さは必要です。
長い爪は短く切り、アクセサリーははずしてお仕事に入ります。

1日のお仕事の流れ ~午前~

精肉のお仕事は、朝が中心になります。まず、荷下ろしをして、
迅速に冷蔵庫や冷凍庫に入れます。その後、売場の商品の減り具合を見て、
どこから補充すればいいかを確認。売れ筋の商品が置いてある、
棚の下段から埋めていきます。
薄切り肉を加工する時に使うスライサーや、
挽肉を作る機械・ミートチョッパーの準備が出来たら、
原料の成形と加工を始めます。成形とは原料の脂身を削ったり、
リンパ節を取ったりする作業をさします。
一方、加工は包丁やスライサーで切る作業のことをさします。
鶏肉の加工は包丁を使用し、もも肉や胸肉のドリップを取ったうえで、
唐揚げ用などに加工していきます。

豚、牛肉は塊で入荷するので、それを成形します。
豚肉を例に挙げると脂身を基準値まで削り、血合いと見栄えの悪い
リンパを取ります。挽肉用の肉は、機械に入れる際にある程度
解凍されていないといけないので、前日から準備しておきます。
精肉のお仕事が未経験の場合、まずは値付け、品出しからスタートします。
肉がのったトレーをオートパッカーという機械に置くと、
自動的にラップと値付けをしてくれます。その後は、台車に乗せて品出しをします。

~午後~

午前中にどれだけ売場に商品を出して、ストックを作れるかで
午後の作業が変わってきます。朝、原料が到着しなかった場合は仕分けをし、
午前中でひと段落している場合は、発注や売れた商品の補充、
夜用のストックを作っておきます。夜の来客のピークが過ぎたら、
商品の陳列を整え、売れなかった商品の値引き、清掃などをします。

1日のざっとした流れはこのようになっています。
後半では、使用する機械やお仕事の詳細について紹介します。

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