面接において「長所」「短所」は定番な質問の1つです。「長所」は相手にプラスの印象を与える為、自身の良い点を客観的に伝えれば良いですが、「短所」は相手にマイナスの印象を与える為、自身の悪い点を客観的に捉えた上でマイナスを軽減するような伝え方の工夫が必要になります。
「短所」は面接における定番な質問の1つなので、予め答え方を整理しておくと効果的です。実際に整理する過程を見ていきましょう。
例えば、「頭の回転が遅い」という短所があるとします。これを面接の際に直球で「頭の回転が遅い」と伝えてしまうと、「柔軟な対応ができないのではないか」「理解が遅いのではないか」「ボーっとしてしまうのではないか」等、仕事に支障が出る程のマイナスな印象を与えてしまいます。そこで、マイナスを軽減するような伝え方の工夫を行います。「頭の回転が遅い」という事は、何かの情報を元に結論を出すまでに時間が掛かるという考え方ができます。それを踏まえて「様々なパターンやリスクを考慮しようと熟考してしまう」「緻密な計画を立ててから行動に移す癖がある」「失敗してしまわないよう慎重に行動してしまう」等の伝え方をすると、まじめで真剣に仕事に臨んでいるという印象を与える事ができます。
また、短所自体はマイナスなものでも努力や改善を行っているという伝え方もあります。例えば、「優柔不断」という短所の場合には、「結論を出す期限を設定してその期限内で結論を出すようにしている」「リスクの低いものについては失敗を恐れずに結論を出すようにしている」等の努力や改善を行っている事を付け加えます。これにより、仕事への支障が少ない事や客観的に捉えて対処しようとしている事が伝わり、プラスの印象を与える事ができます。
「短所」の伝え方を工夫してプラスの印象を与える方法について説明しましたが、そもそも伝えるのを控えた方が良い「短所」も存在します。
例えば、「遅刻癖がある」「約束をすぐ忘れてしまう」「口が軽い」等の短所は、捉える人に関わらずどのような工夫をしてもマイナスな印象を与えてしまいます。 このような短所は敢えて伝える必要は無い為、伝え方によってプラスの印象を与えられるような「短所」を優先して選択すると良いでしょう。
「長所」や「短所」は自身を客観的に捉えて整理する必要があり、特に「短所」は通常でマイナスな印象を与えるものなので、準備をせずに咄嗟に答える事は難しいです。その為、まずは自身の短所を洗い出し、プラスの印象に繋げられるものを1つずつ確認していくのが良いでしょう。
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