【マメ知識】「扶養」って何?「社会保険」に入らないといけないの?

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【マメ知識】「扶養」って何?「社会保険」に入らなきゃダメ?

家族から「扶養の範囲内で働いてね」と言われたという方もいるのではないでしょうか?

「扶養」が何なのか、「扶養の範囲」ってどこまでなのか、いまいち分かりにくいですよね。ですが、この「扶養」という制度は理解していないと思ったより収入にならなかった、将来のためにもっと稼いでおきたかった!など、あとあと後悔することも・・・

扶養には「社会保険上の扶養」と「税制上の扶養」の2種類があります。

今回は「社会保険上の扶養」について。ぜひお仕事を探す参考にしてみてください。

◆そもそも「扶養」って何?

「扶養」とは簡単に言うと家族や親族を経済的に養うこと

配偶者(結婚相手)や子供、就労が難しい親族などが扶養の対象です。扶養する家族(被扶養者)がいる場合、扶養している人(扶養者)の収入に対する税金が控除(差し引かれること、実質減額や免除)され、扶養する家族を無料で社会保険に入れることができます。

しかし、扶養されている家族が一定以上の収入を得ると「養ってもらわなくても生活できる」とみなされ、扶養の対象ではなくなってしまうことがあります。これがいわゆる「扶養を外れる」ということです。

◆「社会保険上の扶養」って何?

簡単に言うと扶養者の勤務先の社会保険に無料で加入している状態です。健康保険組合の保障を受けることができ、扶養されている人が配偶者の場合は年金の納付も免除されます。

しかし、次の一定の条件を満たすと、扶養者の社会保険から抜けて自分の勤め先の厚生年金・健康保険に加入することになります。

 ☑ 勤め先の従業員数(社会保険加入者)が51人以上

 ☑ 週の所定労働時間が20時間以上
   ※雇用保険にも加入必要

 ☑ 所定内賃金が月額88,000円以上
   ※基本給・諸手当(通勤手当・残業代・賞与)は除外

 ☑ 雇用期間が2か月を超える見込み

 ☑ 学生ではない

5つすべて当てはまると自動的に加入対象です。

また、学生であっても、一般社員の3/4以上の勤務日数(または勤務時間)で働く場合は社会保険の加入が必要です。

本人が「入りたくない」と言っても加入しなくてはならず、雇う企業側も加入させる義務が発生します。つまり「社会保険上の扶養から外れる」ことになります。

◆社会保険上の扶養から外れるとどうなるの?

≪デメリット≫
自分で健康保険・厚生年金に加入し、保険料や年金を支払う必要があります。(給与天引により手取り額減)

≪メリット≫
将来もらえる年金が増えます。また、健康保険も「家族」から「本人」扱いに変わることで、健康保険組合によっては手当や保障が充実する場合があります。

社会保険に加入するほうがお得か、加入しない方がお得かは、働く本人の年収や価値観、加入先の保険組合の制度次第といえます。

今回は「社会保険上の扶養」についてのお話でした。
こちらにまとめた内容は、2025年5月時点での法改正情報をまとめたものです。現在、扶養に関する制度は頻繁に改正されている状況ですので、お仕事を探すタイミングや雇用契約の更新の時期には最新情報の確認をして、自分に合った働き方を検討してくださいね。

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